一杯のご飯も、一枚のパンも、多くの方々の労力の賜物であるくらいのことは、本当は 誰もが承知していることですが、誰もがうっかりと忘れてしまっていることでもあります。 ですからお食事のときは「いただきます」と一緒に「ありがとうございます」の気持ちを 表すことはとても大切なことではないかと思います。 多くの人の手を介して、たまたまその食物や器が私どものところにやってきてくれた、 その巡り合わせも、そして、多くの力に支えられてお食事がいただけるという幸せにも「あ りが,とう」を言いたいものです。 忘れてしまっていることをせめて三度のお食事のとき、または午後のお茶の時間に思い 出していただきたいと思います。 私どもの生活は、紙一枚から身につける衣類、靴、そして電気、ガス、水道、交通機関 と数えていくと、なに一つとして人々のお世話にならないものはありません。 お金を払っているのだから当たり前というのではなく、ときには「いま砂漠の真ん中に いるとしたら」と考えてみてください。有り難いこの現状に、感謝の気持ちを持つという ことはまことに大切なこ‐とである,と思います。
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